アンカー神戸三宮ブログ

障がい者就労移行支援施設アンカー神戸三宮のブログです。 授業内容等、活動内容を随時アップさせて頂きます。

カテゴリ: 体験談

今日は体験談の発表でした
30代のうつの男性の発表でした

平井さん




〇 今どんな働き方をしているか?
→神戸市役所で障がい者枠を使い勤務中。障害ある方4名とサポートの方2名、合計6名で働いている
自分と同じ超短時間雇用で働いている人もいる。火・金 13:00~15:00で働いている。この曜日や時間は自分の申請した感じがそのまま通り、希望通りで勤務している

〇 業務内容データ入力を中心とした事務補助で
・名刺づくり(ワードなどの入力フォームがある)
・印刷物の元のデータがなくなったものの打ち込み
・業務で使っているエクセルシートの改善
・会議の録音データら文字起こし
・障害者手帳のカバーの申請書のデータ入力

〇 就職してどんな感じか?
→程よい業務量。締め切りが緩い。早くて今日中、締め切りがないものも多い。焦らず取り組める。サポートのスタッフさんが小さなことでもほめてくれる
→自己肯定感が高まる。笑い声もある和やかな職場で安心している。大変と感じたこともなく、体力に自信がなかった自分でも安心して取り組めている

〇 アンカーでやっていたいて良かったこと
『ワードとエクセルの勉強』一通りやっててよかった。
『検索発表』自分が話したいことを時間内に話すもので日々の取り組みの中で自分が話したいことを話す中で役に立ったと思う
『朝礼』、最初、結構な人数の前で話すことがあったので、みんなの前で話すことが有効に思う。

〇 アンカーでやっておけばよかったと思うこと
『ワードとエクセルの勉強』その時になると急にまとまらないこともある。知っていることが多いと、「こういうことできないか?」と聞かれたときに返答できることが増えるので。
『文字起こし』イヤフォンの性能もあるが、業務で録音したデータ内容の文字起こしの練習をして1時間半くらいの内容の会議であれば7~8分しか進まない時もあった。練習ができればと。
『相談しやすい環境づくり』少し体調を崩してしまったが、アンカーが近くにあったり、訪問看護に週1日来てもらっていたり、心療内科に相談できたり、気楽に相談できるところを用意しておくのがいいと思う。家に帰ってからも、仕事のことが気になってしまい休めることがなかった。
今は仕事のことを気にせず、休めるようになった
『コミュニケーション』働く上で大事なことは、意思疎通が取れること。困ったり助けてほしいときに連絡や相談できる
今、自分の作業がどこまでできているか?何ができてないか?報告できるかは一番重要視されている
忙しそうな人に話しかける練習をしておくことは大切かもしれない

〇就職への意欲
当初はほとんどなかった。どの仕事も体力も持たないと思った。通っていく中で定期的に通いながら、前向きになっていけた。徐々に働いてもいいかなと考えるのが増えてきた。

〇苦手な人とどうしていますか?
なるべく事務的に対応しているが、アンカーや今の職場ではいない。

〇休憩時間の過ごし方
休み時間が過ぎてから出勤するので仕事のことくらいしか話さない周りは雑談ということをしている人もいるが自分がすることはない

〇わからないことがあって、声をかけるタイミングとかは?
手が止まったタイミングを見て声をかける。ひたすら、自分は手を止めてすきを窺うときもある。視線と時々送ることもある

〇就労移行は、「就職」「就職」していないか?
色々な場所に行ったが、就職の準備ばかりで、そういうところが苦手だった。そうでないところを選び、通いだしてからも、自主性を重んじてくれたので良かった。就労の準備でしんどい方は、アンカーみたいなところが良いかも
「自分に今できる事から少しずつステップアップしていける。見るだけ、聞くだけというのも歓迎してもらえる環境で実際そういう仲間もいるので周囲を気にすることもないできる事や目標にするべきことは支援員と一緒に確認しながら設定していける」ということを後でご本人からコメントいただいています

〇ストレスケア
ゲームで気晴らしをしていることもいい感じなのかもしれない。インターネット上の仲間とゲームすること。
youtubeで雨音のBGMでボーっとしていることも。RPG,FPSなどもやっている

〇失敗した。ミスを指摘されたときの落ち込みの対策は?
考え方を切り替えるようにしている。「今は失敗するのはこれから失敗しないように」とか、「誰でも失敗することはあるさ」とか自分を思いこませることで気持ちを切り替えるようにしている

〇仕事するときの配慮
働き始めると、自分の体調を書く紙があって
それを見てもらい、帰るときにやったことと困ったことや気分、体調を伝えやすくなっている。


音声 standFM

まだまだ暑い日が続いていますが
早くも9月に入っていましたね(笑)

4.9.24 就労者の集い


・就労しているからこそ、相談できる場面が減った。ほかの人たちがどうしているか知りたい
・就労の準備をやっているけど、どうすれば働けるのかなかなかイメージが付かない
・仕事の応援をしているけど、この方法であっているのかどうかわからない
・就労移行等の卒業生で近況報告的にまた集まりたい

みんなで気軽に話し合いませんか?
気分や体調のこともあるので急な参加やドタキャンもOKです

今回はハイブリッド開催です。オンラインの参加の方は、好きなんタイミングでご参加いただき、途中で抜けることも可能です。直接参加の方は連絡をいただけると助かります

日時 :9月24日(土) 14:30~16:30
場所 :KIITO神戸 3F ミーティングルームB+オンライン開催(事前に無料ソフトskypeをダウンロードしていただけると助かります)

skype

https://join.skype.com/yQq8X6egQ3qn


参加費:無料
内容 :仕事の継続の仕方、対人関係の工夫などを30代のうつ病の女性に話してもらおうかと思っています。障がい者雇用で勤務して半年が過ぎて任されている仕事、ジレンマ、やりがいなどについて伺えればと思っています。


※所属や就労の有無は問いません。
申し込み・問い合わせ先:就労者の集い syuurousyanotudoi@gmail.comまで


※感染状況にもよりますが、ミーティングルームBでの直接参加+オンラインのハイブリッドにて考えています
直接来所の方は、ご連絡いただけると助かります。(会場や取り組みは急遽変わる可能性があります。変更時はこのブログやHP等でご連絡させてもらいます。現在調整中です)

今月末になるのですが、アンカーのOBの方で、

色々な不調などもありつつ
短時間雇用に取り組んでいる方の取り組みなどを
話してもらおうかと思っています

自分自身の強みのところ活かしつつ
どんな工夫や取り組みをされているのか
本音のところもいろいろと質問してみるのもいいのかも
しれません

ob体験談 4.9.24


日時 r4.9.24(土) 11:50~12:30
場所 アンカー神戸三宮

会場参加、リモートの希望があれば
zoomのURL等をお知らせしますので、お知らせください

参加希望の方はご連絡ください
078-381-8884
anchorbaywing@gmail.com

担当 大谷まで(不在時は他のスタッフにお知らせください)

平井さん



アンカーのOG Mさんの体験談を
アンカーのスタッフさんが読み上げています。

すみっこぐらし


昨年の12月に就職をしています。
美容サロンのミュゼプラチナムで作業系の仕事

みゅぜ


自宅から30分ほどの店舗で勤務している。
店舗は30名ほどの従業員がおり、自分だけが障がい者雇用で勤務していると

業務内容としては、おしぼり洗濯、清掃、備品の整理などを
行っている。決まった作業をこなしている感じ。
時給制(最賃に近い)で働いており、9:30~16:40の時間働いている。
1時間の休憩をはさんで残業はほとんどない。

苦手な接客はない。お客さんから声をかけられることもあるので
そこは取次をしている。

乾燥機などもフル稼働しているので、かなり暑い

ハロワで求人を見つけて
実習を1週間行い、そこで評価を受けていたので
面接から採用はスムーズだった

アンカーでよかったことは
担当との関係ができていたので
その後の定着の部分もスムーズに行った。

アンカーでやっとけばよかったこと
なかなか応募しても事務系の仕事が決まらず
焦りもあったので、応募しようと思ったが作業的なことだったので
「自分が付きたい職種以外の業務や訓練も経験しておくことが大切」
と思った。

自分が応募するタイミングなど”運”の部分もあるので
幅をもって訓練することも有効ではないのか

就職後もアンカーの担当スタッフが
月に1回くらいの感じで
訪問してくれた

pcのスキルがあるからと言って受かるとは限らない。
(ないからと言って受からないわけではない)

人間関係はまずます
仕事は少し波がある。繰り返しの作業になるので淡々とやっている

各店舗にもよるが、障がい者枠で一人くらいは在籍している。
1日、立作業になるので、家に帰るとくたくたになっている。

アンカーの利用期限もあったので、希望する求人とは違ったけど
進むことにした。

やりがい等については
毎日仕事をこなしていくことがイメージに近い。

希望と違うけどお給料につながる。
自分の買いたいもの、したいことができる。
これがやりがいにつながっている。

打ち合わせで先々週、来ていただいたときにも
「東京に遊びに行く」と多趣味なので動いているようでした


アンカーも予定通りきちんと休まず取り組めた
pc等のスキルも高く安定していた。
緊張感なども高い方であったが、うまくいったのかもしれません。

未経験だけど、やってみると意外と楽しいかも
元々やる予定がなかったことやカリキュラムも体験してみると
意外な気付きがあるのかもしれません。



standFMにて聞けます

https://stand.fm/episodes/630c2cfc6c0bb1c56e78a932

先日は稲岡さんにお越しいただいて
色々と話を聞いています

『今の症状とか』

摂食障害、まだまだある。
ストレスがかかると過食嘔吐につながるときもある
そんな時は休むようにしている。
自分の中では寛解(かんかい)と捉えている。

双極性障害、やりすぎて倒れるパターンがほとんどで
3
か月働くと1週間寝込むみたいなパターン
社長にも相談して休むようになった。
昨年より波のコントロールができるようになった

ADHD
、今日もあった()
家を出る時に火の元、ヘアアイロンとか
色々チェックするけど、何か忘れたり傘とか
お土産とかをどこかに置き忘れることも
スマホどこか行ったとか、結構ある

『きっかけ』

摂食障害のきっかけは中学生の時、テニス部を辞めたあたり
から太りだして、周りの男子の反応が変わりだした。
そのころから雑誌の裏とかに乗っているようなものも含めて
無理なダイエットを繰り返すことになった。

大学の受験の時などの勉強などもすごくムラがあって
0か100かみたいな感じで正月も全く勉強しないとか
急に13時間くらい1日勉強したりみたいな感じだった。

大学に進学したが、3年生の時に人から太ったといわれるのが怖くて
半年間休学した。半年遅れて卒業した。

20
代はほとんどの状態で仕事人間だった
民間企業で営業を数年した後、保険会社に勤めることになったが、
ノルマ等もきつくて、自分自身でもつぶれてしまい
会社の人に勧められる形でメンタルクリニックを受診した。
気分の波は自覚していたので、双極性障害という診断にその時はホッとした。

6~7年前が一番太っている時期で70㎏くらいまで太ってしまった。
以前教会に通っており、会っていない人と再会するために頑張って痩せてみた

手帳は会社から頼まれたので、取った。
取得してから、最初はホッとしたけど、数か月でものすごく落ち込んだ
自分が「劣等人間だ。」「自分は守られるほうの人間だ」と思った
毎日死にたいと思った。回復するのに数年かかった
その時はA型の支援員をしていた「リーマス」を飲みながら
勤務していた。50%くらいの力しか出せず。
太って仕方ないし、自分からは死ねないし、何にも楽しくなかった
でも、仕事には這いつくばって、行っていた。


福祉の業界に入ることも考えていなかった。
50
%の力でもできると気づけた。
必死に支援員をしていた。当時は弱音も吐けなかったけど
今の職場では出せるようになった。


自分の元気になったきっかけは
二人の利用者さん、
ダンスがうまく踊れる難聴と知的障害の男性
友人が多くてUSJに行ったり、

毎日楽しんでいるペースメーカーを付けている知的障害の女性


音もほとんど聞こえないのに県とかの大会で優勝を繰り返したり
お金も限られた中で生き生きと楽しんでいるのを見て衝撃をうけた。

自分の障害を自分のすべてととらえていない
動くことできることで勝負している。人生を謳歌しているところみて
『良いやんできることで勝負しよう。自分は何をやりたいんやろう』と思って
歌うことを始めた。

ゆめ


standFM
で「夢」を聞くことができます

https://stand.fm/episodes/6308340df9b7e86d55046e62


みんなから好かれようと思っていたけど
「全員からは好かれない」と仕事の中で気が付けた
「雨が降ることを止められないように
嫌われる勇気を持つのも大切か」と思った。

hyougennsitemiyou

standFMで「自由に表現してみよう」を聞くことができます


https://stand.fm/episodes/63088468553a03be480223b6


『働く業界を変えた変化』

保険会社から福祉の仕事をして
給与が保険会社と比べて給料が下がって、
自分史上「最低」だった

以前の職場は給与も多かったが、その分ストレス過多で過食嘔吐で結構お金を使ってしまった。
大学時代から寛解するまで摂食障害で700万円ほど使ってしまってた。
福祉に来てから、過食嘔吐の行為は減った。
処遇は変わったけど、よかった。

どろどろとした世界が自分は苦手だと気が付いて
福祉の仕事で癒された感じがあった。(福祉でもどろどろはありますが、、、)



『福祉の仕事』
優しすぎてはできない。やることは利用者さんのことを考えると
きりがないところもある。優しすぎるとやりすぎる。
やりすぎると倒れる。そのあたりを自分でセルフケアすることも
会社を出ると考えない。youtubeとかもやっているけど無理して配信しない
ようにしている。


『父親との関係』
間違いなくASDの人だと思った。変わっている人()
家族の中でいろいろあったけど、保険会社で勤めているときに保険に入ってくれたり
カードローンの時も助けてくれたりした。3年ほど前に急に亡くなった。
その時にやりたいと思ったときにやりなさいというメッセージを
もらえた気がして、「やりたいと思ったらやろうと思った」


『配信活動とか』
配信のきっかけは摂食障害の方のyoutubeを見て
回復した。自分の自己記録と、見ている人も元気になればと
思った。
周りの見ている人の目を気にするときもあったけど
「自分はアイドルではないし」と気にしなくなったから
4
年続いたのかもしれない。
自分主体で行かないと楽しめない。
無理はしないと思っている。
相手の期待に沿うことがやりたいことではない。
離れていく人は仕方ないととらえている


『将来』
最近、ずっと老後働けないことも考えて、資産運用の情報や勉強をしている。
引っ越しして安い家賃のところに住もうかと思っている。
そういうことを考えられる自分に感動している。
節約もしつつ、目の前のことをしたい。
今の目の前のことをやっていたら、次の何かがやってくる
これがしたいという夢ではなく、一生懸命目の前のことに取り組んでいこうと思っている

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