アンカー神戸三宮ブログ

障がい者就労移行支援施設アンカー神戸三宮のブログです。 授業内容等、活動内容を随時アップさせて頂きます。

タグ:特例子会社

年代
⇒20代男性


②病名・障害名(または症状や困ったこと)
⇒自閉症スペクトラム障害、耳からの情報が苦手で情報が抜けてしまう

③これからの仕事について(オープンかクローズか、フルタイムかどうか)
⇒オープン 7:00~15:00 パート勤務

④アンカー在籍期間
⇒1年10か月

⑤アンカーを利用して良かった点
対人面でうまく行かなかった時に「こうしたほうがいいよ」などアドバイスをいただけたので良かったです。僕の場合はアンカーを利用する前、人とのつながりが皆無だったので距離感がイマイチつかめなかった自分に優しく指導していただいた点も助かりました。



⑥就労までに苦労した点

面接の志望動機を考えるのが大変で面接対策では固まったり言葉が出てこなかったりで苦労しました



⑦これから利用する人に向けてのメッセージなど
今、現在自分にあった仕事が見つからず不安に思っていると思いますが、スタッフの皆さんは優しくフォローしてくださると思いますので目の前のカリキュラム、個別ワークに向き合っていただければと思います。応援しています



yamadakunn


利用当初と比べて、大きく印象のかった方の一人で
ありのままの自分が、天然な一面があり、人をほっこりさせることに気が付いた感じにも見えました
コツコツと運動したり、pcの訓練を続けたことでできることもぐっと増えてきたようにも思います
人との距離感はこれからも悩むかもしれませんが、
ジャニーズと野球についての専門性も武器にして次の職場でも活かしていください

特例子会社でデザイン職で働いているエリコさんにオンラインで話してもらっています

今回の話の音声です

stand FM①
stand FM②

〇自己紹介、30代の女性。

・大人になってから職場等でうまく行かないことが多々あった。
電話対応が苦手で、大事なお客さんの電話もセールスの電話も
その区別があまりつかず、誰につないでいいのかの判断ができず、
誰かに聞くということもできず、「とりあえず誰かにつないでしまおう」と思ってつないだところ
「こんな電話はつながなくていい」と怒られるときなどもあった

職場でのうまく行かないことは、基本的にコミュニケーション系のことが多く
通販サイトの運営の仕事をしている時に製作会社と社内の人の間で話すことがあった。
誰かに打ち合わせしたことを伝えたり、2者間の間に立ってやり取りすると伝え漏れなどもあった。あなたを通すとうまく行かない」と言われてしまったこともあった

診断名はASD(自閉症スペクトラム障害)学生の時は勉強は嫌いではなかったがいわゆる女子トークが苦手でその場で話を聞いているだけで、休み時間の過ごし方がよく分からなかった
授業などはやることが決まってる場面のほうが楽だった
話す中で工夫しているのは、『話しすぎないようにしている』『事前に準備して話すことをテキストにしている』実は今日も準備していたが、簡潔に伝えたほうがいいかなと思って短めにしたという感じでやってみた。

自分の持病として関節リウマチがあり、ストレスがかかり症状が悪くなった時もあった。少し関節が変形しているところもあるが、タイピングの時に少し引っかかるが、業務的にはやっていけている。特に配慮事項としては伝えていない。



〇就職についての取り組み
在職中に大手の障がい者雇用のエージェントには登録したり、デザインなどに特化しているところにも登録して、自分の障害特性の事なども相談していた。空いた時間に就労移行などもたくさん見学などした。仕事を決めるまでの期間は半年くらいだった。早く決まった要因は危機感を持って取り組めていたり、正社員でデザイン職ということを決めていたことも有効だったと思う

・これからの人に向けての所では自分の特性の分析で「仕事とかで失敗したことを書き留めて、それを分類すること」を続けていた。そのことを面接で伝えると評価されたと思う。
→今の会社でも電話は1次受け程度になっている。同じ障がい者雇用でも電話に出ているのは一部の人だけであり、電話の受け答えについては配慮されている

・今の職場の周りの人のスキルは、イラストレーターとかフォトショップなどは難なく使える人が今の職場でも多い。使えて当然というところもある。経験者を採用している+webデザインができる。動画編集ができるみたいな人が多いと思う。資格があると有利というより、その知識などが仕事に活かされるところがあり、会社としても資格取得の金銭補助をしているところもある
自主的に学べる人は求められているように思う

・採用のフローとしては
書類審査(履歴書、職務経歴書、ポートフォーリオ)→1次面接→2次面接や1日実習なども検討されていたが、入社のタイミングがコロナ禍だったので、実際はオンラインの面談で入社するまで会社の人に会うことはなかった。

・ポートフォーリオについては、メールに添付したりストレージで共有などをして見てもらった。仕事で作ったものが一番見られている評価されている気がした
色々なジャンルやデジタルアナログに限らずできること、バナーや名刺など器用貧乏な一面があり、イラストについては相手に合わせてできるところなどもあり、そういう部分は評価されると思う



〇今の状況等(経済的な事や入社してからの変化など)
経済的なところは、前職では一人暮らしはできるけど、貯金はできないくらいの感じで給与は手取り10万円半ばくらいだったけど、今の会社に勤めるようになって貯金もできるようになった。パートナーと同居しながら生活している。

・会社の休みについては、事前に通院などで休むことなどは嫌な顔をされることはない。
有給も取りやすい仕組みにはなっている。事前の休みは私用等でも寛容な感じがある。
ただ、当日の朝に遅刻や休むみたいなところはクローズ就労の時より見られている感じで精神や発達の方の勤務が多く、会社もそのあたりをしっかり見られている気がする。急な休みがあると「会社側からの評価が下がる」感じもある

・会社内でのコミュニケーションは
入社時は個人主義でやっている感じだったけど、今は少し難があるなぁという方がいて、それぞれのスタッフ間で会議や打ち合わせなどが増えてくると挨拶もしないような人もいて、結局退職となった。コミュニケーション力も求められるところもある
自分のこだわりを通そうとしてしまう人は難しいかもしれない、自分が作ったものを「なんでこうなるんですか?!」と攻撃性があるような人は不向きなのかも。


〇質疑応答など
面接面ではスキルもあるが、特性の分析や対策を一番言われた気がする。電話のことでチェックリストを作ったりマニュアルを作ったりしていること伝えた。
web面接だったので、カメラの前で自己対処できることなどを伝えられた

・体調の管理、ストレス対処について聞かれた。
安定して働けるかどうか見られている気がする。
自分自身はロードバイクに乗ることが好きで長い休みの時にはよく行っていた
そのあたりのエピソードをはなした、運動をやっていることは受けもいいのかと思う実際働いている人も趣味がある人が多い気がする。

・スキルについては、広く浅くでOKであると思う。
親会社の依頼で色々な依頼が来るので、外部でないのでとがった要求をされることが少ない。例えばこれがデザイン事務所であればとがったものがあるのかもしれない。どんな依頼が来ても対応できる感じがいいと思う。

・今の仕事に向いている人のイメージは?
→本当に絵をかいたり、デザインするのが好きな人が向いている。暇があったら、ついついやっているような芯がある人は、製作するときに自分で調べて取り組める。壁にぶち当たっても取り組める。
就職するののに有利だからイラストレータ学ぼうという感じより、好きだからやっている人のほうが適性があると思う

・お客さんなどの提案やヒアリングなど売り込む場面があるのか?
→人によってはデザインではなく文章を書く感じの人。直接打合せすることはあるが、自分が主導してという事はあまりなく、上司に同行させてもらう事がある感じ。作品を作る途中でチャット等でやり取りをしながら作っていく感じになっている。(teamsなどで)仕事としては割り振られたことをやっている感じ。将来的には売り込みに行くようなこともあるのかもしれない。


・勤務時間は、7時間のフル勤務(お昼に1時間の休憩あり)8時くらいに家を出て、9時前に会社につく感じでやっている。週に1回は在宅で勤務してくださいと言われているので、週1日は在宅で勤務している
有給は最初に10日くらいあった。時短勤務をしている人はいないが、育児休暇明けであったり、休職して復職勤務の場合などはあるのかもしれない。そういう制度はある。フルタイム推奨のイメージが近いのかもしれない

・個人的には障がい者手帳を取って、オープン就労して良かった
個人的なところであるがデメリットは一つもなかった

今の会社を辞めた時にクローズ就労に戻れるのかということは少し気になっているときもある




6月も後半になっていますが、まだまだ梅雨にならない日が続いていますが
体調等を崩されていませんか?

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今日は障害者雇用を積極的に行っている企業の担当者さんから話を聞く機会がありました。

神戸でも比較的大きな事業所さんでアンカーからも近いところにあり、
お電話すると快く、訪問してくれました。

働く中で大切なことは

・決められたルールを守る
⇒手順や時間を守って仕事をする

・元気に出勤する
⇒自分の体調管理をして調子が悪い時に報告ができる

・コミュニケション能力を高める
⇒挨拶がきちんと言える「おはよう」「お疲れ様」が言える

・我慢ができる
⇒ゲームやスマホが気になる場面でも目の前のことに集中できるか

・会社は学校ではない
⇒できないことをフォローはするが、朝自分で起きる事、生活リズムを付けることはしてほしい


それ以外の求人の情報や気になることの質疑応答が続きました。

色々な情報から次の就職のヒントが見えてくるのかもしれませんね

仕事がうまく決まる。うまく続くを応援している人は会社にもたくさんいるのかもしれませんね


カリキュラムの中身などが、気になる方は見学にお越しください。
078-381-8884 アンカー神戸三宮 まで



めっきり春になってきましたね。
桜も咲き、お花見をされた方も多いのではないでしょうか?

4/13(土)のお昼からアンカーでは就職されたOBの方が来てくれました。
5~6名の少人数による座談会となりました

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現在、特例子会社で働く方による「就職の本音」という形で少し話をしてもらいました。
進行役も20代の男性にお任せして

自分自身の就職活動や自分のクセについての気づき
対策などもお伺いした所で就職した今の会社での採用から現在について聞くことができました。


・採用の流れ
⇒実習~面接~雇用(人によってはトライアル雇用というお試しの雇用もある)

・今の会社に採用された自分が思う理由
⇒実習の担当者にいいイメージを持ってもらった。

・実習や就職された方を通じて続かない人のパターン
⇒「これだけしかやりません」と業務を限定してしまう方はうちの会社では採用されない。苦手だけれど取り組む姿勢が大切(会社によっては、限定しての取り組みをOKとしている会社もある)
⇒トラブルを起こしてしまうタイプ


その後、質疑応答やこれから実習に向かうメンバーとの交流になった一日でした。


生きた情報を知ることで就職への安心感が高まるのかもしれません。
自分の苦労が誰かのアシストになることは回復への近道かもしれませんね。





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