アンカー神戸三宮ブログ

障がい者就労移行支援施設アンカー神戸三宮のブログです。 授業内容等、活動内容を随時アップさせて頂きます。

タグ:ASD

先日、神戸大学で成人の自閉スペクトラムの方の研究などをされている山本先生がアンカーにお越しになりました。

成人の自閉症スペクトラム症の方の対人感情調整と未来志向に関する研究を行っており
協力してくれる方を募集しているそうです

山本先生からもブログやSNSでの情報の拡散についても
了承いただいています。

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対象者:自閉症スペクトラム障害(広汎性発達障害、高機能自閉症、アスペルガー障害)と診断された方,ADHD等の併発がある方なども対象としているとの事
※日常生活に支障をきたすほど否定的なこと出来事を繰り返して思い出さない方、言語や移動に支障を抱える方をのぞくイメージです

内容:① 説明、同意書の記入など
   ② 対人感情の調整、未来志向に関する調査(簡単な質問紙と17:00に来るlineに7日間、返答する程度)
   ③ 知能検査(未実施の方、wais4を予定)

①②については、自宅やアンカー等で行い、③については神戸大学大学院人間発達環境学研究科にて
行う予定です。

謝金:最大8000円、知能検査や取り組みによって増減があるようです。

この説明会を
R6.11.21(木) 15:30~17:00 行う予定です。
アンカーのメンバーやOBの方が対象ですが
それ以外の方でも協力してもいいかなと思う方が居れば
お知らせください


連絡先、anchorbaywing@gmail.com 
担当、薩川(サツカワ)まで

①年代
30代、男性

②病名・障害名(または症状や困ったこと)
自閉症スペクトラム障害


③これからの仕事について(オープンかクローズか、フルタイムかどうか)
オープン、フルタイム(9:00~17:30)


④アンカー在籍期間
2年


⑤アンカーを利用して良かった点
良くも悪くもいろいろなことを経験できたことです。



⑥就労までに苦労した点
特になし。



⑦これから利用する人に向けてのメッセージなど
肩の力を抜いてガンバレ!


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最初にお会いしたのが他府県に住んでいたのですが、通所の安定感があったこと
元々の頭の良さなどの光るところがありました。
対人関係の課題なども多くあったのですが、企業見学や実習を繰り返すことで
評価も上がってきた印象があります。
高い能力を活かして、さらに高度な取り組みなどもしてほしいと思っています
新生活頑張ってください

①年代
50代、男性


②病名・障害名(または症状や困ったこと)
発達障害、自閉症、アスペルガー


③これからの仕事について(オープンかクローズか、フルタイムかどうか)
オープン、清掃スタッフ、週5日 11:00~18:00


④アンカー在籍期間
1年4ヶ月


⑤アンカーを利用して良かった点
パソコンの使い方を指導してくれたこと


⑥就労までに苦労した点
引きこもりの生活を約2年くらいしていたので生活リズムを直すのに苦労しました。



⑦これから利用する人に向けてのメッセージなど
自分のような境遇の人が来てくれたら、いい形で就職とかできると思います。

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お仕事の経験があり、特性や能力が尖っていて、一度出向いた場所の地図イメージができ
住所から最寄りの郵便局がすぐ話せたり、過去のテレビや野球選手などの出身校をすぐ話せる
知識量がある一方、できない事は避けがちなところがあったように思います
取り組む中で体力づくりで長い距離を歩いたり、苦手なpcの作業に取り組んだりしながら
少しずつ自分でできることが増えてきたようにも。生活リズムについては
まだ心配なところもありますが、取り組んだことを忘れずにうまく取り組んでみて下さい


特例子会社でデザイン職で働いているエリコさんにオンラインで話してもらっています

今回の話の音声です

stand FM①
stand FM②

〇自己紹介、30代の女性。

・大人になってから職場等でうまく行かないことが多々あった。
電話対応が苦手で、大事なお客さんの電話もセールスの電話も
その区別があまりつかず、誰につないでいいのかの判断ができず、
誰かに聞くということもできず、「とりあえず誰かにつないでしまおう」と思ってつないだところ
「こんな電話はつながなくていい」と怒られるときなどもあった

職場でのうまく行かないことは、基本的にコミュニケーション系のことが多く
通販サイトの運営の仕事をしている時に製作会社と社内の人の間で話すことがあった。
誰かに打ち合わせしたことを伝えたり、2者間の間に立ってやり取りすると伝え漏れなどもあった。あなたを通すとうまく行かない」と言われてしまったこともあった

診断名はASD(自閉症スペクトラム障害)学生の時は勉強は嫌いではなかったがいわゆる女子トークが苦手でその場で話を聞いているだけで、休み時間の過ごし方がよく分からなかった
授業などはやることが決まってる場面のほうが楽だった
話す中で工夫しているのは、『話しすぎないようにしている』『事前に準備して話すことをテキストにしている』実は今日も準備していたが、簡潔に伝えたほうがいいかなと思って短めにしたという感じでやってみた。

自分の持病として関節リウマチがあり、ストレスがかかり症状が悪くなった時もあった。少し関節が変形しているところもあるが、タイピングの時に少し引っかかるが、業務的にはやっていけている。特に配慮事項としては伝えていない。



〇就職についての取り組み
在職中に大手の障がい者雇用のエージェントには登録したり、デザインなどに特化しているところにも登録して、自分の障害特性の事なども相談していた。空いた時間に就労移行などもたくさん見学などした。仕事を決めるまでの期間は半年くらいだった。早く決まった要因は危機感を持って取り組めていたり、正社員でデザイン職ということを決めていたことも有効だったと思う

・これからの人に向けての所では自分の特性の分析で「仕事とかで失敗したことを書き留めて、それを分類すること」を続けていた。そのことを面接で伝えると評価されたと思う。
→今の会社でも電話は1次受け程度になっている。同じ障がい者雇用でも電話に出ているのは一部の人だけであり、電話の受け答えについては配慮されている

・今の職場の周りの人のスキルは、イラストレーターとかフォトショップなどは難なく使える人が今の職場でも多い。使えて当然というところもある。経験者を採用している+webデザインができる。動画編集ができるみたいな人が多いと思う。資格があると有利というより、その知識などが仕事に活かされるところがあり、会社としても資格取得の金銭補助をしているところもある
自主的に学べる人は求められているように思う

・採用のフローとしては
書類審査(履歴書、職務経歴書、ポートフォーリオ)→1次面接→2次面接や1日実習なども検討されていたが、入社のタイミングがコロナ禍だったので、実際はオンラインの面談で入社するまで会社の人に会うことはなかった。

・ポートフォーリオについては、メールに添付したりストレージで共有などをして見てもらった。仕事で作ったものが一番見られている評価されている気がした
色々なジャンルやデジタルアナログに限らずできること、バナーや名刺など器用貧乏な一面があり、イラストについては相手に合わせてできるところなどもあり、そういう部分は評価されると思う



〇今の状況等(経済的な事や入社してからの変化など)
経済的なところは、前職では一人暮らしはできるけど、貯金はできないくらいの感じで給与は手取り10万円半ばくらいだったけど、今の会社に勤めるようになって貯金もできるようになった。パートナーと同居しながら生活している。

・会社の休みについては、事前に通院などで休むことなどは嫌な顔をされることはない。
有給も取りやすい仕組みにはなっている。事前の休みは私用等でも寛容な感じがある。
ただ、当日の朝に遅刻や休むみたいなところはクローズ就労の時より見られている感じで精神や発達の方の勤務が多く、会社もそのあたりをしっかり見られている気がする。急な休みがあると「会社側からの評価が下がる」感じもある

・会社内でのコミュニケーションは
入社時は個人主義でやっている感じだったけど、今は少し難があるなぁという方がいて、それぞれのスタッフ間で会議や打ち合わせなどが増えてくると挨拶もしないような人もいて、結局退職となった。コミュニケーション力も求められるところもある
自分のこだわりを通そうとしてしまう人は難しいかもしれない、自分が作ったものを「なんでこうなるんですか?!」と攻撃性があるような人は不向きなのかも。


〇質疑応答など
面接面ではスキルもあるが、特性の分析や対策を一番言われた気がする。電話のことでチェックリストを作ったりマニュアルを作ったりしていること伝えた。
web面接だったので、カメラの前で自己対処できることなどを伝えられた

・体調の管理、ストレス対処について聞かれた。
安定して働けるかどうか見られている気がする。
自分自身はロードバイクに乗ることが好きで長い休みの時にはよく行っていた
そのあたりのエピソードをはなした、運動をやっていることは受けもいいのかと思う実際働いている人も趣味がある人が多い気がする。

・スキルについては、広く浅くでOKであると思う。
親会社の依頼で色々な依頼が来るので、外部でないのでとがった要求をされることが少ない。例えばこれがデザイン事務所であればとがったものがあるのかもしれない。どんな依頼が来ても対応できる感じがいいと思う。

・今の仕事に向いている人のイメージは?
→本当に絵をかいたり、デザインするのが好きな人が向いている。暇があったら、ついついやっているような芯がある人は、製作するときに自分で調べて取り組める。壁にぶち当たっても取り組める。
就職するののに有利だからイラストレータ学ぼうという感じより、好きだからやっている人のほうが適性があると思う

・お客さんなどの提案やヒアリングなど売り込む場面があるのか?
→人によってはデザインではなく文章を書く感じの人。直接打合せすることはあるが、自分が主導してという事はあまりなく、上司に同行させてもらう事がある感じ。作品を作る途中でチャット等でやり取りをしながら作っていく感じになっている。(teamsなどで)仕事としては割り振られたことをやっている感じ。将来的には売り込みに行くようなこともあるのかもしれない。


・勤務時間は、7時間のフル勤務(お昼に1時間の休憩あり)8時くらいに家を出て、9時前に会社につく感じでやっている。週に1回は在宅で勤務してくださいと言われているので、週1日は在宅で勤務している
有給は最初に10日くらいあった。時短勤務をしている人はいないが、育児休暇明けであったり、休職して復職勤務の場合などはあるのかもしれない。そういう制度はある。フルタイム推奨のイメージが近いのかもしれない

・個人的には障がい者手帳を取って、オープン就労して良かった
個人的なところであるがデメリットは一つもなかった

今の会社を辞めた時にクローズ就労に戻れるのかということは少し気になっているときもある




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